先思後動という言葉を聞いたことがあります。行動の前には必ず何らかの思いが先にあるという事であって思う前に行動があるわけではないのです。
当然といえば当然なのですが、日常そのことを認識している人は少ないのではないでしょうか。
さて、思うという心の働きがあって行為が後からついてくるのである。という事をよく考えてみたいと思います。
心の中で思うことには二種類あってひとつは表面意識で思うという行為ともう一つ潜在意識で思うという行為があるという事はよく知られています。例えば○○をしようという意思があって動く場合といちいち思わなくても動く場合があって前者は表面意識が大きく働き後者は潜在意識がその任を担っているとはよく聞く話であります。
人の神経系統においても手や足のように動かそうといちいち思うことによって動く他律神経と考えなくても心臓や胃腸などの内臓を動かしている自律神経があるように。
もっともその自律神経は潜在意識によって大きく左右されるものでもあり、心の働きに影響を受けているという事も分かってきました。医師はさしたる原因がつかめないような、血液検査やスキャニング検査やその他の近代的な検査からも発見できない体調不良の患者さんにはこのように言います「自律神経失調症」と・・要は現代医学の限界という事でもあります。
表面的に何の問題もなさそうな人が内臓疾患で苦しんでいるとかよくわからないけど体調が悪いなどといっている人も良く見かけます。
心構えが不調、病を作っていることに気付くことが大事であり、潜在意識がそのことを気づかせてくれているともいえるのです。思いが現実を作るための一歩であることを認識したうえで、話を「正しく思う」という事に戻します。
正しくとわざわざ言っているのは正しくない思いもあるという事です。という事は正しくない思いを捨て去っていけば残った思いが正しいというわけです。では正しくない思いとはどういうことを指すのでしょうか、自己中心のものの考え方が蔓延するとき究極的には争いに発展するということは過去の歴史が物語っています。当然のことながらそこに「原因と結果の法則」が容赦なく働いている事を知らなければならないでしょう。