2021年03月27日

死の瞬間の様子

 承前

スピリチュアル入門という書物から死の瞬間に関しての記述が多く残されていますが作者や書かれた時代に関わらずその多くは同じように述べられています。

 本来死とは脳死や心臓死という定義では不十分であって、肉体と霊体を結ぶ「シルバーコード」が切れる事であります。米国の心霊研究家で優れた霊能者でもあったハドソン・タトルは、死の瞬間を霊視し次のように述べています。


 「徐々に霊体は手足から抜け出し、頭の方に凝縮する。やがて頭部から後光(ごこう)が現われ大きくなる。次第にそれは形を現し、

ついに抜け出した肉体と同じ形になる。霊体は高く上がり、一個の美しい霊が私の前に立つ。他方、肉体は下に横たわっている。だが一本の細いコードが霊体と肉体をつないでいる。このコードは次第に薄れていき、やがて消滅する。こうして霊は永久に地上の肉体と縁をきるのである。」


 これが、外部から見た死の瞬間ですが、当の本人はこの時にどのように感じているのでしょうか。

ただ一人ひとりの人生や寿命や性格、なしてきた行為等の影響から人が死後にたどる道筋も体験も、それぞれ違っています。ここでは一般的に「善人」といわれている普通の人間の話を聞いてみます。


 霊体となっている人にインタビューした心霊研究家の話・・・


他界した人達の話によれば「死の眠り」という深い眠りに入るような状態になるという事です。痛みや苦しみを感じることはありません。

臨終の際の顔がどんなに苦痛でひきつっているように見えても、それは見かけだけであって本人は無意識です。世間ではしばしば ‘死相が悪いと地獄に堕ちる゛ということが言われますがそれは根拠のない迷信にすぎません。
やがて死の眠りから覚めると、自分とそっくりな人間が横たわっているのが見えます。実は、すでに本人は肉体から離れ霊体となって自分の肉体を見ているのですが、そのことにはまだ気がついてはいません。そして抜け殻になった自分の遺体の傍に立っていたり、空中に浮遊していたりします。このとき大部分の死者は、思いもよらない環境の変化に戸惑うことになります。
 さらに、自分の死の知らせで集まっている家族や親せきや友人らの姿も見えるようになります。それでその人たちに声をかけたり、肩を叩いたり、身体に触れたりするのですが、何の反応もないことに驚き、大きな不安に駆られるようになります。霊体だけになった死者とと肉体を持っている地上人とはもはや同レベルで接触し、交流することは出来なくなっているのです。「自分はここに生きているのに、だれ一人気付いてくれない。なぜみなが泣き崩れているのだろう・・・」と大半の死者が死後の目覚めと同時に、こうした不安と混乱の時間を過ごすことになります。

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posted by 筆文字や隆庵 at 11:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする