死の眠りからの目覚めにより死者は、地上の日数にして数日くらいで少しずつ自分が死んだことに気が付くようになります。その際には内在していた潜在的霊意識が地上で生活していたころと異なり表面化してきます。そのため身体が軽やかになっていることに気付き始めます。いつの間にか病気の苦しみや痛みなどは完全に消え去っています。
しかし、中には(現代では死者の多くが)いつまでも自分が死んだことに気付かない者たちがいます。相変わらず地上生活を送っているものだと思い込んでいるわけです。周りの霊たちが「あなたはもう死んだんですよ」と教えてあげても、「とんでもない私はこの通り生きています」と、死んだことをいっこうに認めないばかりか、教えてくれた人に対して怒り始めることもあります。
事故や戦争であっという間に死んだ者は、なかなか自分の死を悟ることが出来ないようです。また、激しい憎しみや恨みの感情、後悔の念が強く死んだ者もその悪感情が災いして、いつまでも死の自覚を持つことが出来ず地上にとどまっている例があります。あの世のルール上死者は肉体から別離後21日間だけとどまることを許されているわけでそれを過ぎるといわゆる「地縛霊」となってしまうわけで、同じ意識を持っている地上の人間に「憑依」してしまう事もあります。これは波長共鳴の法則にあてはまるわけです。
こうした霊たちは「死の自覚」が持てるようになるまで何か月、何年も、時には何百年もの長い間、ずっと地縛霊として地上付近をウロウロしているわけです。
一方において、死を自覚すると、その瞬間から霊的視野が開けるようになると先述しましたが、そうなるとすでに他界している両親や、親戚、知人など懐かしい人たちが自分を取り囲んでいることに気付きます。そして、その人たちが自分に近寄ってきて「ようこそ」と。これまで体験したことのないような大歓迎をしてくれるのです。こうして他界者は迎えに来てくれた人たちと一人ひとりとあいさつを交わし、再会の歓喜に浸ることになります。
そうした人々の中に、身内ではないのにどこかで度々あったことのあるような感じがする人がいることに気が付きます。その人は光輝あふれる雰囲気につつまれね高い人間性を映し出しています。その人は傍に立って「私の後についてきなさい」というのです。その人の後についていくと、ドアや壁や天井などを突き抜けて家の外に出てしまうのです。
実は彼(彼女)は他界者が地上で生活していた時から背後でずっと付き添い、霊的成長の為の手助けをしてきた「守護霊」なのです。・・・・
次回は「守護霊」とは何かに関しての説明です・・・