2022年08月07日

高校野球考

 おらが村さの物語・・・昔はそんな言葉が似合う土臭い趣があった高校野球も今や各高校の経営の一環として存在しているんではないかと思ってしまう。
 確かに、野球は他のクラブ活動と違いその注目度もずば抜けて高く毎々甲子園大会は、ある選手にとっては将来の方針を決めかねないほどのビッグイベントにもなっているのではないか。本来は高校教育の一環として存在しているはずなのに。

 まあ大部分の選手はそんなことはないとはおもうのだが

強豪私学の選手構成を見ていると、一体故郷の代表としてふさわしいのかなと思うほど他県からの出身者でレギュラーが占められている。といったケースを見かける。

 原点は「おらが村の○○ちゃん」が出てるゆえに郷土の代表と認識できるのにである。一種懸命に白球を追う選手たちの問題などではなく
大人たちの都合なのかもしれない。

こんなエピソードがある。
 とある地方都市でのこと・・強豪チームを率いていた監督を招聘、合わせて選手たちもその監督を慕ってきた強豪シニアリーグの出身者
なんとベンチ入り選手の中で地元出身者はただ一人。
 こんな状況だがともかくも何期も全国大会出場を果たしたのだが、応援すべき地域の商店街の店主たちは寄付金はおろか、通常のもりあがりにもなし・・・通常だと(件の高校以外の出場の時) 頑張れ!!○○高校・・・などと掲げ、のぼりなど作っているのだが

 選手の父兄たちも球場内の目立たない場所でわが子を応援しているという有様。高校野球ファンの中高年のおじさんたちからは心無いヤジが飛ぶ「おおい、外人部隊・・・云々など」

 なんか変なことです。

世界のグローバル化の波は高校野球にまで派生しているのかと思ってしまう。
愛国心や郷土愛 愛校心 家族愛などもその重要性を失わさせようとしているとしか思えないのが、昨今の風潮として感じるのは私だけであろうか、結果として地方の持つ独自のアイデンティティも、文化ごとないがしろにならないかを危惧している次第だ。

 毎年この時期になるとそう思ってしまうのは年のせいかなぁ
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posted by 筆文字や隆庵 at 09:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生プロデュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする