その原因は他人ではなく自分自身にあるという事。そのことに気付かないのは原因を他に転嫁したほうが楽だと思っているからなのだ。
だが、実際に苦しんでいるのはほかならぬ自分だという事をしる必要があるのだ。
だから自己中心の心を改め、他人があって自分があり大自然の中で互いに生かされ生きているように、相互の調和が生活の基本となるようにしなければならない。
そのためには他人の言葉を正しく聞き、いやしくも自己の感情でそれを受け取り曲解してはならぬのだ。またどんなことを言われても心の中に怒り、恨み、愚痴、情欲のこころ、虚栄のこころ、増上慢のこころなどを作らないことである。
これらの心は潜在意識に植え付けられ、成長しようとばかりそだっていくものなのである。
一日の終わりにこれらのことがあったか、どうかあったならそれを認識し、そのこころがどうして起こったのかを観察し・・自分の心に問いかけその根を取り除くという反省をするのだ、そうすればまず心の動きをしることによってその原因は取り除かれるのである。
要は間違いであったと知ったならば二度とその愚を繰り返さないことである。
・・・人の心は表面意識と潜在意識に分けられていてその割合は10%の表面意識と90%の潜在意識という具合になっている。運命を司るのは90%の潜在意識の中にありそこから表面意識に影響を与えているのであるから、よい運命を手に入れたいのであればその潜在意識の活用法を学ぶことが重要なのである。
その中にある自分自身の「性格」が今日の運命を作っているといって過言ではないのである。