2021年10月29日

感情についての考察

人間を行動に駆り立てるものとして本能とともに感情という心の領域がある。感情は本能とともに肉体の五感でとらえられた状態に即座に反応し得るものとして心の機能を支えている。
いわゆる直接行動を促進する源であるともいえよう。しかしながら現実には知性・理性が働くことによって物の善悪や損得や状況把握などの思考が行動に対してブレーキ役になっている場合も多いのであるが、とにかくも感情的といわれている行為としては例えば何かを、誰かを助けようとする場合の行動はとっさに感情が行為をおこさせるれいもあれば逆にカッとなって誰かを傷つけようといった感情もあるのである。

 そのいずれも感情という領域のなせる技であり、他人をいとおしいと思う感情もかわいそうと思う慈しみの感情も、恨みもつらみの感情も同じ領域なのである。
 要は五感を通して感ずる現象をどうとらえるのかといった各人の想念の働きが重要なのであり、行き過ぎは戒めなければならないのである。
感情の行き着くところが愛であるかその逆の恨みや怒りであるかによって各人の運命は大きく動いていくという事なのだ。

 小生の知る少なくない会社経営者による成功、失敗の分岐点はどうやらそのあたりに(感情という領域をいかにコントロールできたかどうかという性格によって)幸不幸を導いていると思うのである。

 自我の強い感情的な方たちの失敗は数多く見てきた。どんなに知的で理屈は知っていても会社経営という生きている教材の道しるべにはなっても自我我欲の強い性格の経営者はいずれ失敗の憂き目にあうという事例は後を絶たないようだ。
 これは会社経営だけではなくあらゆる場面で共通に発生していると考えられるのである。国家もしかり家庭も学校もしかり、それらのリーダーの在り方に強く影響をうけるものだといえよう。短気は損気ということばあることに注目したい







posted by 筆文字や隆庵 at 16:08| Comment(0) | 人生プロデュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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