2022年02月21日

大木の話

「大木のお話し」
 わしは、「ビック・ツリー」と呼ばれている
この付近の長老の部類に入っている木である。
いわゆる樹齢3千年という永きを生きているのじゃ・・・
まぁ結構な物知りではあるが、何しろこの場所から動けんもんじゃから
知っていて記憶している話もまたぎきの類になり、ちと正確性に欠けるかもしれんが、渡り鳥に聞いた話をしてあげよう・・
 その渡り鳥達は西の方から仲間たちと飛んできたというのじゃ とある丘に多くの人間が集まって誰かの話を聞いていた場面に遭遇したんだそうじゃ。その時・・と鳥はいった
人々に話していたひげを生やし白いガウンが光り輝いていた青年が
突如、私たち鳥を指さしてこういったのです。「みなさん、あの鳥たちを見て下さい。種子を播いたり、耕したり、食料をため込んだりしていないけど、天の父は彼らの生きるための道を与えて下さっているではないか、あなたたちはより優れた知恵を持った者たちではないか、だから命の事を思い煩うなと・・・」
鳥たち曰く、この方の名前は失念しておりましたが後に「インマニュエル・イエス」という事を知ったのです。
 むろん私たちは鳥ですから人間のようにうまくは語れませんがこの方のおっしゃることは理解できました。必要なものは必要な時に与えられるものだという事でしょうね・・・
・・・といった2千年ほど前の鳥の話を思い出したのじゃ。2021-01-30 11.44.34-2.jpg
 それから更にこのような事も言われたと、その時イエスの近くをさまよっていた雲水
が補足してくれた
「ある人が、地に種を播くがごとし 日夜起臥するほどに種子生え出でて育てども、人はそのゆえを知らず、地は自ずから実を結ぶなり」と・・※マルコによる福音書より抜粋

 この雲水はかなりの物知りでありこの話を説明してくれた。生意気なやつであるがわしら樹木にとって大切な水分や養分を供給してくれているのでいつも助かっとる。・・という事だが曰く「この時の真意は、原因と結果という宇宙の法を語っていられたという事なのだつまり大地にまかれた種はそっくりそのまま育つのであるために瓜の種子なら瓜が出来麻の種子なら麻の実がなるのだ。つまりまいた種子が好むと好まざるにかかわらず育つという事だから、意識してよい種子を播きなさいという教えなんだ」続けていうには「もし図らずも悪い種子をまいてしまったら直ぐに抜き取り正しい種子をまくことだとね
それは人間に与えられた懺悔という特権なんだとね」
幸いわしらは自然に忠実に自己主張やわがままなところがない分楽なんじゃなぁ・・と思った次第じゃ
posted by 筆文字や隆庵 at 21:59| Comment(0) | 人生プロデュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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