2023年02月01日

多くの人が正しいと思っている事

 正しいと自らが思っている事が他の人にとっては全然正しくなく、どう話し合ってもその溝が埋まらないときに闘争という事態が起きる。
ということは、平和を破壊するという事になって、どちらが勝利しても正しいという事は強さだという事になってしまう。

 強さこそが正しいというのであれば今の世の中で最も正しいという国は米国なのであって、その他はその正しさもどきのありように追従することが正しいのだという事になる。これは防衛費の多寡を競っているわけで、そうなると世界で2番目に正しいのは中国という事になるのではないか。

 それってどうなの?

 正しいといって世界を平和にするために闘争しているのが現実、簡単に人が死ぬという事は正しいことなのか。
現実を見ているとそう捉えざるを得ない・・
もしそれが正しいのならば、笑いのある平和な世界は正しくないということになり、人類はとうの昔に滅びていなければならないであろう。

 戦が正しいのであればそれを止める努力は必要なくて、死者の報告は喜んで発表しているはずではないかと思う
一体、正しいとは何なのだろうかと多くの賢者は過去から現代まで悩んでいるのであろう。
 こうした悩みを持つ人々の前に一人の男が登場する。

 彼は、日夜自分の領土を侵されまいと必死で軍備を整え敵からの侵入を牽制し自国の平和維持のために国民を守ろうとした国王の長男であった。彼の悩みは同じ人間同士が何故殺しあわなければならないのかという事から真の生きる道とはなんなのか、生まれてきた以上はこの戦いは仕方がないことなのだろうか、人間の使命とは一体何だろうかと疑問を持ち続け、ついには後継者の地位を捨て出家して人間の価値を知ろうとするのである。

 ゴーダマシッタルダー その物語の始まりである。
 父の名はシュット・ダナー2500年前の中インドカビラという小国の王である。
 
 小国であるため近隣の国からいつ襲われ領民に難儀が襲ってこないかを常に恐れ、抑止力のための軍備を重視しなおかつ自らの民族「シャカ族」を守るために一生をかける心構えをもった人格者であったと記録してある。
 生母はマヤ、ゴーダマを出産後わずか1週間でこの世をさり、ゴーダマの面倒はマヤの妹であるパジャパティという方にゆだねられることになった。幼きゴーダマは生母の死などを知る由もなく、実際は叔母であるパジャパティに育てられるという事になったのである。

 幼きゴーダマは生まれつきなのか、利発であり物事の理解も早く、当時のバラモンの経典であった「ベーダ」「ウパニシャッド」といつた文献に親しみ、又 クシャトリヤとして必要な剣の技術も上達していった、まさしく次期王としての資格を身に着けていったのである。

 では、こうしたゴーダマが何故出家しなければならなかったのだろうか。

 
posted by 筆文字や隆庵 at 21:19| Comment(0) | 人生プロデュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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