人間の意識というのは、表面に出ている意識と潜在意識という意識に分かれているという話は、あらかたの「自己啓発の本」などに書かれていてそれらの活用法なるものについてレクチャーされています。 それらによると表面の意識すなわち「顕在意識」という分野に様々な情報が無差別に入り込んでいるという、又その情報は無意識のうちに潜在している意識いわゆる「潜在意識」にこれまた無差別に取り入れられるという話です。
本来ならばこれらの情報を取捨選択したうえで認識するといった順序ならばまだしも無差別無判断の領域へ情報が投げ入れられていることに気づいている人は少ないのではないでしょうか。例を挙げればテレビを中心として玉石混合の情報を垂れ流している「マスコミ」最近はそのあり方に恣意がありフェイクニュースありとの評判から「ますごみ」といった呼び名も定着しています。
さて、問題は通常生活をしている人々に知性が働いているとか理性が物事にブレーキをかけるといった冷静な思考にて情報を取捨選択していければいいのですが、実のところ遮断されることのない情報の渦に知らず知らずに巻き込まれている現代社会では思ってもいないような行動を促されているという事に気づかなければならないでしょう。よくよく調べてみたらわかるはずなのに偽情報を信じ込まされている自分たちに気づくまで大きな過ちを犯していることを知らなければなりません。意識しているうちはまだまだで実のところ何気なくつけているテレビから流れている様々な情報を潜在意識の中に取り入れているのだという事、そしてその情報は意図的にある方向性を持たせるようになっている事、映像と言葉、間を置いた反復によって人々の心の中にしみこんでいきます。
ここにデザインの仕事の秘訣があるという事も事実です。
ある意図をもって表面意識に自らにとって、其の人にとって気になる情報を与え続けるという仕掛けが広告業界、デザインの世界を媒体にした企業や個人や団体から行われているのが実社会です。
つまり、見る、聞く、匂う、味わう、触れる、ことによって潜在意識にその経験が情報として入り込みます。一方潜在意識の特徴としては、それらの情報を無差別に受け入れるという性質をもっています。さらにそれらの情報を発展させ意識の中で増幅させるといった性質も併せ持っているため、表面意識に対してその実現を働きかけるのです。
ですからつい動いてしまったとか、やってしまったとか無意識のうちの行動が現実を創ってしまいます。良いことも悪いことも同じメカニズムが働くのです。
潜在意識に語りかける方法を駆使して企業の存在感を高め、商品販売につなげるといったコマーシャル役割を知ることも大切です。
もっとも、これらの事態があらかじめ理解している人々にとってはCM鑑賞リテラシーがあるためそうやすやすとは自分にとって不都合な行動は起こしませんが・・・
情報の取捨選択はとっても大事ですよね
記事コンティニュー・・・
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